写真作品

東武伊勢崎線・特急りょうもう

群馬県
からっ風という名前で教科書にも出てくるほど乾燥した強い風が吹きすさぶ北関東。単線でありながら15〜20分ごとに列車が来るなんとも言えないダイヤ、もう一本……う〜んもう一本待つか……とやっているうちに日が暮れて、身体も芯から冷えきるもの。

地上の風が強いということは上空の風はもっと強いわけで、邪魔くさい雲どもも例外なく流されて行く。
もう少し早い時間に流れ去ってくれれば明るい時間にも撮れたのだが……と、ケチのつけようはあるものの、日没直後の空はしっかりと焼けてくれていた。

駅前の自販機で買った暖かいお茶はキンキンに冷えてしまったが、気力と被写体があるなら撮っておくに越したことはない。
シルエット調の写真の弾数が増えていく一方であるが、線路際がスッキリしていて周囲も開けているという地形だからこそ出来ること。
よく見るとちょうど窓辺に立っていた車掌さんのシルエットも良い味を出してくれている。