思った以上にあっという間に冬シーズンが過ぎ去った。今年は道南への出撃機会が激増し、年始にはギャンブルプレーを成功させるなど戦果は程々にあったと言えよう。
その反面、道北方面が手薄になってしまい、シーズンインしたときにあれだけ意気揚々と出撃していたのに実は片手で数える程度しか行けていない。
札幌市街地も今年はこれといった積雪シーンがなく、母校の卒展へ顔を出しに行ったときをはじめ、「「私がいない時に限って」」降ったようである。
しかしそれは私が撮れていないのだからノーカウントである。実家の関東地区を含め私が過ぎ去った直後に限って雪の頼りを聞いたこの冬シーズン。
炎のように燃えるかつてのテニスの名選手を彷彿とさせる天気運であるが、だからといって晴れに恵まれていたかと言えばそんなことは決して無い。
正直に言って不完全燃焼な今シーズン、もうひと暴れ行きたいところ。しかし気づけば3月に入ってしまい、北の大地は真夏のような硬い陽射しとダイヤ改正直前特有の熱気に入れ替わっていた。
3月といえば山バックの写真の勝率が比較的高い月である。昨年の終焉迫る空知にて鉄の熱情が雲を退かした名場面も3月のことであった。
かくして再戦を乞うべく宗谷方面への天候を物色、晴れ予報が出ている日を見つけロックオン。
しかしどんな天気予報サイトも予報は予報でしかないという点に留意が必要だ。
走りながらも好転しない空模様に疑いの気持ちを持ちつつ最北端まで北上。シーズン入り時の仮眠大寝坊の反省から今回は昼戦のみに絞って稚内にて投宿。
所詮3月は3月でしかないので降雪は期待していなかったが、どうやら寝ている間にそこそこ降っていたようで、除雪が入らない線路際の道は我が"車(しゃ)"がラッセルに擬態する形となった。
大本命の利尻富士は""雲隠れ""であったが、シーズン真っ只中でありながら後輩たちの晴れ舞台を見るために戦線を離脱した私の日頃の行いと義理堅さにお天道様がようやく応えてくれたのか、久々の晴れカットを手にすることができた。
「ソーヤは1日にしてならず」
私が再三言い続けているのはこれを読んでいる諸兄たちもご存知であろう。今シーズンは流石にこれで終わりだろうけども、来シーズンもアツくなれる日々がやってくるよう願いつつ札幌へと帰還した。
〜〜今シーズンも応援ありがとうございました〜〜