3月は別れの季節。多くの場所で3月半ばにダイヤ改正が実施される鉄(くろがね)の道においても同じであり、さながら冬と春の境目を象徴するものと言えよう。
北海道ではここ数年、道内の鉄道史に大きく刻まれるような出来事が毎年のように起きているような気がするが、今年も功労"車"たちがまとまって勇退するようだ。
国鉄時代生まれの車両も、広大な大地を一駅一駅、気付けば40年以上歩み続けていた。とうとう国鉄であった期間よりJRである期間のほうが長くなるそうだ。
ここ最近の功労車たちはダイヤ改正に合わせて粋な計らいを用意してもらい、その後にひっそりと廃車への手続きが踏まれるケースが多い。
今年勇退するJRの函館所に所属するキハ40たちは、幸運なことにそこからもう一息、廃車回送を含めてしっかりとリスペクトを持ってもらう形で最期を迎えられるようである。
改正前から函館地区の各駅や車内ポスター広告にて思いを込められた掲示が行われていた。
今後どこかのタイミングで廃車回送を活用したツアーも企画されているようである。
北海道のどこに行ってもコイツしか居なかった時代がつい昨日のことのように感じるが、その存在感に比例してオタクだけでなく現場の人々からも少なからず愛着を持たれていたことに疑いの余地は無いだろう。