明け方は晴れろ〜や〜と念じつつ夕張から道東道に入りダラダラと車を走らせる。
夜な夜なオタクに"こき"使われる形での出撃、お目当ては特大貨物「シキ」である。
黒塗りの車掌車を従えたクソデカ貨物がえっちらおっちらと本州から青函トンネルを越えて冒険してきた。
しかし時間的に順光で撮れる撮影地は1か所のみ。土曜日とだけあって全人類が特定の撮影地に集結した。
明け方は雲行きが少々怪しく、山の方は春らしいガスりがあったものの、ちゃんと通過時には太陽の恵みがこちらまで届いていた。
鉄(くろがね)の修行僧たちの熱情がよこしまな雲を退かした形であった。
──────鉄の熱情は、雲さえ退かす。
P.S. 何やらヘッドライトが云々というアクシデントがあったようだが、存在しない世界線としてこちらで処理をしているため口に出さないよう願いたい(照)