私の中では新潟県・北陸本線沿線のイメージが強いのだが、日本海の海は海の青色だけでなく、緑がかった翡翠色が見え大変美しいことで有名である。
そんな日本海に沿って走る山陰本線。海沿いの撮影地も豊富であるが、お目当てのサロンカーが走る時間はなんとも言えない太陽の向き。
ほとんどが逆光、列車の背景に海……というやり方ができる場所は限られていた。
その限られた場所の一つであった、沿線を代表する超有名撮影地は前日夜の時点で超満員になっていると聞いていたため敬遠。
翡翠色の部分は見えなくとも、透き通った美しい青色の海の一部を拝借する形で、漁港の端にて待ち構える選択を取った。
広角の構図、遠景での撮影となったが、ここ最近の車両には見られない「景色の邪魔にはならないけど、景色に溶け込みきらない存在感」を残す旧来の車両にとってそんな心配は杞憂だったようで、しっかり良い塩梅で目立ってくれた。
太陽光の角度も進行方向に対して逆光、側面にすらあまり当たらないかなと危惧していたが、思いのほか光が当たってくれていたようで、線路際にポツンと咲いていた桜の木も入れた欲張り構図も思い通りに完成させることができた。
今年は桜の開花が全国的に例年より少し遅かったようで、既に4月に入っいてたがどこもかしこも桜が超満開、群れて咲いてるところだけでなく、ポツリポツリと生えている木もみんな満開、他の木に混ざって山肌にも点在する景色も見応えがあった。