キハ40を4両つなげて廃車を兼ねた釧路への片道ツアー。個展を終えてクタクタ燃え尽き症候群の私のことなど気にされることなく、報を受けた私たちも奴隷船・ジ獄号にオタクと機材を満載し出撃。
林道という林道に入ったのはかなりしばらくぶり、助手席でガイドをしてくれる人がいない限り自分からは行かないような撮影地。しかし登った先には既に多くの同志たちが虎視眈々と線路に狙いを定めてその時を待っていた。
もともと晴れ間が出ることは想定していなかったものの、予想以上に陽が射しマンダーラなライティングになってしまった。
北海道と言えど夏らしい暑苦しさを感じる山の中、意図せぬ方向からガサガサと物音が聞こえるたびに早く通過してくれ〜〜と祈っていたが、一発ぐらいこういう場所の写真も欲しかったので行けて良かったと思ふ。
本当はこの写真の場所だけ一発だけ撮ったら帰ろうと言ってたのに、現地で火がついた欲望に逆らえずなんだかんだ終着の少し手前まで足を伸ばしてしまった。
遠くまで行くのは良いんだけど、被写体が片道だけの場合は帰り道のほうが闘志と集中力が切れる分地獄さを増す。運転席で頭に血を昇らせている私にいつもの首・肩・腰の詰まるような痛さが追い討ちをかけるものの、「鉄」の熱情が最後まで気持ちを切らすことなく逃げ延びゲームセット。
札幌の邸宅まで生還することができた。