写真作品

函館本線・キハ183 特急オホーツク

深川駅・2022年
加速するたびに、後ろから「ゴスッ」と突いてくるような感触、停まるときの「ガガガガガ」と言ういかにも車輪にフラットが出来そうな音。
それでも一番先頭に立つ運転士さんたちは毎日毎日手懐けているだけあって、停止位置目標を目がけて果敢に制動距離を詰めて攻め込むのだ。
"え!?この残り距離とこの速度で本当に停まれるの!?"と客席で息を飲む私をよそに、エンジンブレーキの音を豪快に轟かせて何食わぬ顔して狙い通りの位置に停まる様子に毎回痺れていた。

操作するにあたって手数が多く、応答性も良くない空気ブレーキである。右手右腕痛くならないだろうかという心配もあったり、今のワンハンドル型の車両とは天と地ほどの難易度であることは素人目に見てもおもんぱかることが出来る。
加えて特殊な気象条件も相まっているわけで、これはもう一つの職人技だろうと一人で感動を覚えていた。