ペンタックス67+Velvia100 (RVP100)
・・・・・・・・
写真の組み立てはストライクゾーンにボールを投げることに似ている。
真っ直ぐで行くもよし、変化球で行くもよし。ストライクゾーンに少しでもかすっていればストライク。球速、高さ、コース、曲がり幅、コントロール……一応良い写真の定義、つまりストライクゾーンはそのものは少しずつ色々なところでハッキリしつつあるけど、結局は観る側が審判となり可変式ストライクゾーンにうまく引っかかってればストライクだし、観る側の感情によってはどんなに理に適った球を投げていてもボールと言われてしまう。
そして、ストライクと言われるボールをよりたくさん投げられるほどのスタミナと強いメンタルも必要なのである。
ストイックに撮りに行ける体力が求められ、どんなに太陽が優勢な現場でも肝心なときに曇られてしまえば逆転サヨナラ負け……これに耐えられるメンタルも必要だ。
よく撮り鉄の現場を野球に例えることが多い私であるが、考えれば考えるほどあれこれ浮かんでくるものである。
──────撮り鉄とは、筋書きの無いドラマである。