写真作品

天体観測

北斗市・北斗星スクエア
画面を明るくしてご覧ください
映える旅行をするセンスがない。
この車両を撮りたいという目的があって、初めてどこかへ行きたいという気持ちになる。ただ単に観光やバカンスのための旅行ができなくなっていた。
今までずっとやってきたのは、写真を撮るための「遠征」だったからである。
たまにはガッツリ撮りに行くわけでもなく、非戦闘モードのつもりで出かけてみるかと思い立ち、仕事終わりに上り北斗に飛び乗り函館へ。
函館で江差線(道南いさりび鉄道)の最終に乗り換えて、前々から気になっていた北斗星スクエアへと向かった。
北斗星の名前に負けないほど現地の天候は冴えわたっており、天体観測捗るなァ~などと、星座の一つもわからないくせにほざいていた。

しかし、オタクが遠出をしようものならその内容が旅行という生ぬるい言葉に収まることは無く、遠征や戦いというもののほうが近くなる。一般的なオタクっ気の無い人たちのキラキラした旅行ブログやヴイログ・ストーリヰと比べると、どうしても己の行いをまとめようにも紀行文から"奇行"文に変わってしまうものである。

そう。この写真を撮っているときは、たまには平穏な「旅行」も良いモンだなあ~とのほほんとしていたである。自分が翌日どうなっているのかも知らずに……。

夢心地な気分になりながら、何かの間違いでこのまま上野まで連れて行ってくれないかなと思っていたのが災いしたのか、翌朝チェックアウトして函館駅に出てみると「何かの間違い」であると思いたくなる光景が広がっていたのであった。