写真作品

忍び寄る勝負の刻

宗谷本線
両脇を木々に挟まれた線路が続く北海道。
接近して撮るのは意外と簡単ではなく、場所も限られる。広大な大地というフレーズでだだっ広く開けたイメージを持たれることが多いが、その印象とは反対に実際はクネクネした線形を縫うように走る。
故に踏切も何もない場所だと列車の気配を感じ取るには光しかない。その光も、両脇が木々に挟まれているとなかなか直前まで視認できないもの。

真っ暗闇のオーバークロス、突然視界が明るくなる。
────────勝負の刻だ。