右左折のある交差点、足回りから聴こえてくるガリガリ音が物語っていた。
軌道内にここまでクッキリと雪の段差が出来ているのはあまり見たことがない。徒歩移動ですら何かと気を遣う日々が続く。
しかし家の中で大人しくするのが出来ない性分、カメラを片手に一日中……大人しくしていろという天の声がついに告げられたのか、札幌に住むようになって4年目でついに足を滑らせて転んでしまった。
しかしオタクの本能というのはトンチキなもので、こんなところでも咄嗟にカメラを守る体勢を取れてしまったのである。良いのか悪いのか、乾いた笑いが冷えきった道都に消えて行った。