「ワーォ!ジャパニーズ・デンシャー!」
街を歩く外国人観光客が熱視線を送るのは、道路端をちまちまと行く電車を自分の脚で追いかけて撮りまわる撮り鉄である。彼らはあの人混みとキャッチの合間を縫うようにスイスイと駆け抜けて、1枚でも多くのカットを稼がんと西4丁目〜すすきのを日々走り込む。
その姿は外国人が好む日本文化の一つに名を連ねる忍者を彷彿とさせるもので、「「電者(DENSYA)」」と旅行者向けサイトで話題を呼んでいるのである。
しかし道行く電者たちは殺気立っているゆえ、DANGER(デンジャー)な存在であるとも噂されていることもアナウンスしておくべきだろう。間違っても彼らとの接触を試みようとは思わぬよう深くご用心願いたい。