私が札幌に移住してから少し経った頃。
札幌市電の古い車両に、車体広告の枠を利用して往年の塗装を施そうではないかという、有志の皆様のクラファンが立ち上がったという話を耳にした。
もし3分歩けば線路に出れる場所に、アツくなれる被写体が現れてくれれば……こんな願ったりかなったりな話もなかなか無い。
こうなったら渡りに舟、なけなしの貯金をぶっこむ決心はすぐについた。
暑い暑い破産する破産する〜!!という言葉が気づいた頃には口癖になってしまっていたが、尻に火をつけられたような気持ちで、いずれやってくるその日までしっかり戦い抜きたい。